グリチルリチン酸ジカリウムの効果とは?化粧品分野での役割と特徴
- info920602
- 7月11日
- 読了時間: 3分
毎日のスキンケア、成分表を見ているとたびたび登場する「グリチルリチン酸ジカリウム(以下、『グリチルリチン酸2K』と表記)」という成分。
名前は難しそうに感じますが、実はスキンケアや医薬部外品で長年愛されている成分のひとつです。この記事では、グリチルリチン酸2Kとはどのような成分なのか、どんな方に向いているのかなどをわかりやすく解説していきます。

グリチルリチン酸2Kとは?
グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)は、甘草(カンゾウ)という植物の根から抽出される成分をベースにした、水溶性の成分です。
甘草は、古くから漢方薬などにも使われており、その根に含まれるグリチルリチン酸には肌を整える特長があります。
その中でも「グリチルリチン酸2K」は、グリチルリチン酸を加工して肌に使いやすくしたもので、スキンケア製品や医薬部外品に広く配合されています。
グリチルリチン酸2Kの特徴
グリチルリチン酸2Kの最大の特長は、肌を穏やかに整える働きがある点です。肌が敏感になりがちなときや、環境変化で揺らぎやすい季節に、スキンケアのサポート役として心強い存在です。
一方で、「保湿成分」や「美容成分」とはやや役割が異なります。
保湿効果はあまりない?
実は、グリチルリチン酸2Kそのものには「水分を抱える」「肌のバリア機能を補う」といった直接的な保湿作用はほとんどありません。
つまり、肌のうるおいをキープするには、他の保湿成分と組み合わせて使うことが前提です。
しかし、「肌荒れを防ぐ」という観点では非常に優秀で、肌のコンディションを整えるベースとして多くの人に支持されています。
グリチルリチン酸2Kはどんな人に向いている?
グリチルリチン酸2Kは、以下のような悩みを持つ方におすすめです:
肌荒れを防ぎたい方
季節の変わり目やマスクの擦れなどで肌が揺らぎやすい方に。
敏感肌で刺激の少ない成分を使いたい方
低刺激性のスキンケア成分を選びたいときにも安心感があります。
ニキビや肌トラブルを繰り返す方
肌を健やかに保つことが、トラブル予防の第一歩に。
このように、「今の肌状態を落ち着かせたい」「刺激は与えたくないけど、ケアはしたい」といったシーンで活躍する成分といえるでしょう。
グリチルリチン酸2Kがニキビケアに使われる理由
抗炎症作用がある
グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草(カンゾウ)由来の成分で、炎症を抑える働きがあることで知られています。
赤く腫れたニキビや、肌がヒリヒリ・ピリピリするような状態をやわらげる目的で配合されます。
肌荒れ予防に使える
肌が荒れているとき、ニキビだけでなく周囲の肌も敏感になっていることが多いですが、グリチルリチン酸2Kは比較的低刺激で、やさしくケアできる点が評価されています。
市販の医薬部外品にも多く採用されている
ニキビ用のスキンケア製品(洗顔料、化粧水、クリームなど)で、有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムを配合している製品が多くあります。それだけ実績があり、医薬部外品にもよく使用される成分です。
【グリチルリチン酸2Kで、肌にやさしいひと工夫を】
グリチルリチン酸2Kは、肌へのやさしさを重視したスキンケアにおいて欠かせない存在です。とくに敏感肌や季節の変わり目に悩む方にとっては、心強い味方となる成分でしょう。
ただし、これ単独ですべてのスキンケア効果を担うというよりも、保湿成分や美容成分とのバランスを考えたアイテム選びがポイントです。自分の肌に合ったスキンケアを見つけるために、ぜひ成分にも目を向けてみてください。